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個人のレジャー目的には特定小電力無線がベスト
個人でレジャーに無線を使用する場合、使える無線機は限られています。具体的には特定小電力無線、デジタル簡易無線の登録局の一部、さらにはIP無線と幾つかに候補が絞られます。現実的にコストや導入の手軽さを考えると、特定小電力無線が最有力候補になりますので、今回はレジャーで利用したい特定小電力無線のトランシーバーや、ヘッドセットやイヤホンマイクを利用した無線機を紹介したいと思います。
免許も不要でコストも安い!個人利用なら特定小電力無線
レジャーで利用する無線機には、それほどコストを掛けられない、ましてや免許取得の勉強に時間もさけないという人がほとんどではないでしょうか? アマチュア無線の愛好家であれば別ですが、普通の人であれば免許不要、かつ手軽なコストで使える無線機を好みますよね。その場合は間違いなく特定小電力無線機が最有力候補になります。
電波の出力は0.01Wと大きくはありませんが、見通しのいい場所で、性能のいい無線機を使えば1km程度の通信は可能になります。市街地や山間部など障害物の多い場所でも数百メートの通信は可能になります。
それでいて無線機のコストは1万円前後と手ごろです。免許も登録も不要で、更新手続きも不要。唯一の注意点としては、技適マークといって一定の基準で製造された無線機だと証明するラベルが張られているかどうかチェックが必要になります。技適マークの張られている無線機であれば、今すぐ誰でも日本全国の至る場所で無線通信を楽しめるようになります。
レジャー利用で無線機を使うシーンはいろいろと考えられますが、例えばバイクのツーリングが挙げられます。バイクで仲間とツーリングをしていても運転中は孤独です。話し相手も居ませんし、長い旅路では退屈する瞬間も出てきます。しかし、仲間と無線機でつながれば道中会話で盛り上がれますから、バイク好きには特定小電力の無線機が人気です。
各自のヘルメットの内部、あるいは外部にヘッドセットを装着すれば、運転をしながらでも会話を楽しめるようになります。最近の無線機器は無線網に音楽を流して、皆で視聴するといった楽しみ方もできます。万が一、誰かが事故に遭ったときなども、素早い対応が可能になります。
サバゲーでも特定小電力無線機は活躍します。サバゲーで無線機を導入すると、離れた仲間と一糸乱れぬ作戦展開を行えるようになります。無線機を導入している姿を相手に見せつけるだけで、運用の上手下手は別として、相手に組織だった動きをしていると印象付けられます。特定小電力無線機の弱い出力であっても、サバゲーで作戦展開する距離ぐらいは十分にカバーしてくれます。
トランシーバーを利用すると片手がふさがってしまいますが、ヘッドセットを装着したり、ハンドマイクを肩ベルト付近にピン止めしたりしながら通信を行えば、機動性を確保しながら仲間と自由自在に連絡ができるようになります。
登山やトレッキングに携帯電話を持っていった経験はありますか? ある程度の有名な登山コースや標高の低いエリアであれば携帯電話も通じますが、高山地帯や山深い場所などは携帯電話が通じません。いざというときの連絡手段として無線機を携帯すると安心です。
かといって免許を取得して、高い機器を購入してまで無線機を持っていきたいと思う人は少数派のはず。その意味では無免許・無登録で使用できる特定小電力無線のトランシーバーを持ち込むという選択肢があります。
特定小電力無線よりも広範囲な無線通信が行いたい場合は、簡単な申請書類の提出だけで使えるデジタル簡易無線機(登録局)のトランシーバーを持ち込む方法もあります。デジタル簡易無線であれば、見通しのいい場所で数キロ、山野でも500mほどは通信が行えるようになります。通信距離を確保したい場合は、レジャー用にデジタル簡易無線機をレンタルして持ち込んでもいいかもしれませんね。