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狩猟編

狩猟のおともに無線機!仲間との連絡や緊急時の手段として持っておこう

狩猟の際にも無線機が役立ちます。仲間との連絡がスムーズになるため、効率よく狩猟を行うことができるでしょう。仲間とはぐれたときの連絡手段としても有用です。携帯電話でも連絡を取ることはできますが、山奥では電波が届かなくなることもあります。また、無線機なら複数人で情報を共有することも可能です。ここでは狩猟に適した無線機の選び方や、必要なアクセサリーを紹介します。

導入事例

ケーススタディ 仲間との連絡に欠かせない無線機

グループで狩猟を行う際には連携が欠かせません。たとえば狩猟エリアの山頂から犬を放して獲物を追い込む囲み猟では、犬を放したタイミングの共有と仲間との連携が必要です。無線を使うと複数人で連絡が取れるので、より効率の良い狩猟が可能となります。携帯電話で連絡することもできますが、1対1の連絡になってしまううえに、山奥では電波が届かないことも。そのため、無線機の導入が必要なのです。

グループ猟では必須の無線機

グループでの狩猟には無線機が必須です。携帯電話でも通話は可能ですが、山奥は電波がつながりにくく、電話をかけて取るまでのタイムラグが生じます。無線機ならボタンを押すだけで瞬時に通話可能です。また、携帯電話が1対1の対話になってしまうのに対し、無線機なら1対複数で情報が共有できます。

狩猟では広範囲で安定した通信が求められるので、アマチュア無線の資格を取って使う人も少なくありません。狩猟のための連絡手段としては、4級アマチュア無線が多く使われます。これには第4級アマチュア無線技士の資格が必要です。資格取得には国家試験を受験する方法と、講習会を受講する方法があります。本格的にグループ猟を行う場合には取得を検討すると良いでしょう。

無線機の選び方

グループ狩猟の際に欠かせない無線機ですが、ここからは選び方について説明します。狩猟はほとんどが山中で行われるため、ある程度の性能が求められるもの。まずは無線機の種類から見ていきましょう。

アマチュア無線機が主流

先述したとおり、狩猟ではアマチュア無線機がよく使われています。安定した通信が可能で、情報を広範囲に届けることができます。アマチュア無線機を使うには資格が必要ですが、しっかり勉強すれば小学生でも合格できるほどです。ほとんどの場合は4級で問題ありませんが、4級で使えない周波数の機器が求められることがあるので、所属するグループに確認したほうが良いでしょう。

狩猟の規模や場所によって、求められる性能も異なります。発信出力が足りないと、遠くにいる仲間と意思伝達ができないことも。こちらも所属するグループに確認したうえで、必要十分な機種を選んでください。

デジタル簡易無線も使える

近年はデジタル簡易無線もよく使われるようになっています。無線局の登録をするだけで使用が可能で、無線従事者の資格は不要です。アマチュア無線のようにコールサインを送出する必要もありません。性能面にも問題なく、簡単に使えるのが魅力です。ただしまだ歴史が浅いことから、狩猟ではアマチュア無線が浸透しています。今後利用者が増えて使いやすくなることが考えられますが、今のところはアマチュア無線のほうが周りと合わせやすいでしょう。

特定小電力無線機では力不足なことも

無線機の中で特に手軽なのは特定小電力無線機です。免許も手続きも一切不要なので、誰でも気軽に使うことができます。狩猟にも使えないわけではないのですが、出力が1Wと非常に小さく、山の中では通じにくいのがデメリット。狩猟によく使われる無線機は5W~7Wなので、それと比べると機能面で劣ることがわかるでしょう。

アマチュア無線は指定管理鳥獣捕獲などでは使えない

狩猟ではアマチュア無線が一般的ですが、状況によってはデジタル簡易無線が必要になります。というのも、アマチュア無線はあくまでアマチュアのための交信方法。自治体からの依頼による指定管理鳥獣捕獲等事業のためにアマチュア無線を使うと罰せられてしまうのです。このようなケースでは、デジタル簡易無線を使うよう総務省が呼びかけています。アマチュア無線で可能な範囲の狩猟を行っているのか、グループに確認しておきましょう。

ケーススタディ 選ぶ時はここをチェック

周波数がグループで共通のものが使用できるか

無線機ごとに使える周波数が異なるので、グループ内で共通のものが使用できるか、あらかじめ確認しておく必要があります。現在販売されているハンディ機は144MHzか430MHzのものがほとんど。両方使えるデュアルチャンネルが安心です。

防塵防滴仕様になっているか

山の中で行う狩猟では、突然雨に降られたり、砂埃が舞う場所に行ったりするもの。無線機の防水と防塵は欠かせません。猟の最中に雨やほこりで無線機が壊れてしまっては、緊急時の連絡もできなくなってしまいます。防水規格には8段階、防塵規格には6段階のランクがあります。数字が大きいほど機能が強いです。特に防水性は高いものを選んだほうが良いでしょう。

ケーススタディ 必要なアクセサリー

イヤホンは必須!好みやスタイルでマイクを選ぼう

狩猟のための無線機にはイヤホンが必須です。声が漏れてしまうと、せっかくの獲物が逃げてしまいます。あわせて用意しておきたいのがマイクです。無線機に向かって話しかければ送信することができますが、いちいちポケットから出すのは面倒なもの。理想はハンズフリーで通信できる状態です。あまりコードが長いと山中で移動する際にわずらわしいので、コンパクトなものを選びましょう。

また、自分が送信する際に押すPTTスイッチもあると便利。マイクとイヤホンは好みで選べば良いのですが、特にこだわりがなければ純正品が安心です。アクセサリーの良し悪しで快適度が変わってくるため、よくわからない場合は、無線を扱っているショップや、同じグループの先輩に相談することをおすすめします。

はじめてや気になる機種はレンタルでチェック

初心者がはじめて無線機を買う際は、どのような機種がいいのか仲間に相談することをおすすめします。狩猟を行う状況や範囲はグループによってさまざま。狩猟向けの機種であっても、グループの流派によっては合わないこともあります。デジタル簡易無線を使っているのか、アマチュア無線を使っているのかという点も確認しておくと安心です。無線機を購入するとなるとまとまった費用が必要になります。気になる機種をレンタルで試してみて、自分に合いそうだったら購入すると良いでしょう。

まとめ
規模
グループ猟をやる人数の程度でしたら、通信に問題ありません。仲間たちで同じ機種を一括でレンタルするなどして通信を楽しんでください。
主な使用場所
山。携帯電話が使えないエリアでも使用が可能です。
無線機を使った際の注意点
アマチュア無線は指定管理鳥獣捕獲など、業務が絡んだ狩猟では使うことができません。目的外使用となると罰せられることもあるので注意しましょう。また、トランシーバー単体で使うよりも、イヤホンなどのアクセサリーを併用したほうが使いやすいです。途中でバッテリーが切れることもあるので、替えのバッテリーも用意しましょう。
レンタルと購入の想定予算比較
さまざまな無線機があるので、まずはレンタルから試してみると良いでしょう。デジタル簡易無線のトランシーバーはレンタルなら4,000円程度から、購入する場合は2~3万円程度です。アマチュア無線の場合は資格取得から登録までに費用がかかることも想定しておきましょう。
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