無線機を使えば楽しさ倍増!緊急時の連絡にも
マリンで無線機というと監視員が使っているイメージかもしれませんが、レジャー目的の使用もできます。携帯電話でも連絡は取り合えるものの、携帯電話は水に弱く、故障してしまうかもしれません。無線機なら防水仕様の機種も豊富。見通しの良いビーチは電波が届きやすく、無線機を活かすには絶好の場面です。ここではマリンレジャーでの無線機の活用方法について詳しく解説。無線機の選び方やおすすめの機種もご紹介します。
広いビーチや移動中の連絡をスムーズに
無線機はビーチに移動中の車内でも活用できます。複数台の車に分乗しているときも、それぞれの車にセットして相互に連絡を取り合うことが可能。途中でコンビニやガソリンスタンドに寄りたいという連絡も、一斉に届けることができます。観光名所に詳しい人がいれば、バスガイドのようにみんなに解説するのも楽しそうです。
ビーチに到着してからはさらにその本領を発揮。広いビーチでもお互いに連絡が取れるので、はぐれることがありません。イヤホンマイクを使えばハンズフリーで連絡を取れます。携帯電話と違って呼び出しの手間もかからず、通信料もかからないのが魅力です。万が一のときも1回の送信でみんなに連絡できるので、安全管理にも役立つでしょう。
海上に出ても隔たるものがないから快適に通信できる
無線機の通信範囲は地形や建物の形状によって大きく左右されます。たとえば通信範囲が1kmと書いてあっても、電波を遮るものがあったら100mも飛ばないことも。しかしビーチは見通しが良く、電波を遮るものがないので、かなり遠くまで電波が届くのです。電波の出力がもっとも小さい特定小電力トランシーバーでも、遮るものがないため広範囲で通信できます。
さらに防水仕様の無線機ならそのまま海に入っても大丈夫。万が一波にさらわれて沖に流されたとしても、仲間に連絡を取って助けを呼ぶことができます。特定小電力トランシーバーなら低価格で導入できるので、緊急時の連絡のために無線機を持っておくのもいいかもしれません。
マリンでの使用は海水や雨水に対応したものを
防水効果のあるものを
マリンでの使用には防水が欠かせません。これに加えて防塵もついていれば、どんな場所でも安心して使えます。防水・防塵の性能を表すのはIPではじまる4文字の記号です。たとえばIP67と書かれていたら、粉塵が内部に侵入しない性能と、水中に浸しても影響を受けない性能をあわせ持っています。
4文字目が防水機能を示す数字なので、水中に入れる可能性があるならIP○7を選ぶようにしましょう。水面下1mに30分浸しても、内部に水が入らない構造になっています。水に落としても浮く無線機もあるため、海に落とす心配があるならこうした機種を選ぶと良いでしょう。免許取得不要で使える無線機も多く、これまで無線機を全く使ったことのない初心者にも安心です。
マリンレジャーで使う無線機は、ビーチだけで使うものと、海上でも使うものとでは違った性能が求められます。それぞれの環境や必要となる機能を踏まえて選ぶようにしましょう。無線機選びのポイントを紹介します。
特定小電力無線機でもOK
海で使うなら特定小電力トランシーバーでも十分です。特定小電力トランシーバーは資格・免許が一切不要で、誰にでも使うことができます。それだけ電波の出力は弱く、広範囲で通信することはできません。しかし、それは室内で使う場合です。室内だと壁で電波が遮られやすく、数十メートル先であっても通信できないケースがあります。
一方、海は遮るものがなく比較的長距離の通信が可能です。また、特定小電力トランシーバーは購入でもレンタルでも安いのが魅力。レジャー目的でも気軽に導入ができるでしょう。
海上に出るなら海に特化した無線機で
ビーチだけでなく海上でも使うのであれば、ダイバー用のトランシーバーなど防水性にすぐれた無線機を選ぶと良いでしょう。「マリンレジャーにおすすめ」と書かれたものもあります。どれがいいかわからない場合は、業者に「マリンレジャーに使いたいのですが」と相談するのもひとつの方法です。なかにはマリン用通信機器に特化したメーカーもあります。
船舶に使われるような本格的な無線機もありますが、こちらは免許や資格が必要。最初のうちは初心者にも扱いやすい、免許・資格不要の無線機を選ぶようにしましょう。
イベントレベルの人数ならデジタル簡易無線やアマチュア無線も
少人数だと防水の携帯電話で十分だと感じるかもしれません。しかし、人数が増えれば増えるほど無線機のメリットは増します。携帯電話は話したい相手をその都度呼び出す手間がかかりますが、無線機は1回の送信で無線機を持っている人全員に音声を届けることが可能。デジタル簡易無線やアマチュア無線なら、クリアな音声を届けられます。
アマチュア無線は資格や登録が必要になりますが、デジタル簡易無線なら簡単な登録だけで使用可能。特定小電力トランシーバーと比べて広範囲にまで電波が届きます。
レンタルor購入 マリン利用での無線機は?
継続して使う予定がなければ、わざわざ無線機を購入するよりもレンタルがおすすめです。購入を考えている場合でも、最初にレンタルで使い勝手を確かめておけば「こんなはずじゃなかった」という後悔を防げます。レンタルならアクセサリも借りられるので、イヤホンマイクやヘッドセットの使い心地をあらかじめ確認できるのもうれしいポイント。デジタル簡易無線の登録申請は業者が行ってくれるので、手間がかかりません。
マリンレジャーで無線機を使う場面を想定してみましょう。
画像引用元:https://www.icom.co.jp/products/land_mobile/products/marine/ic-m36j/
IC-M36Jはマリン用に開発された防水仕様の無線機です。IPX7を誇る防水性能で、30分以上水に浸しても浸水しない設計が特徴。水にも浮くため、海上での使用も安心です。またスピーカー部分にたまった水滴は、一定の低音を出すことで吹き飛ばします。そのため濡れている状態でもクリアな通話を楽しめるでしょう。
本体には700mWの大音量スピーカーを搭載。マイクにノイズキャンセリング機能を実装しており、周りの音に左右されず会話ができます。周囲の騒音に合わせて音量を自動調節してくれるので、使用する環境を選びません。
画像引用:http://www.yaesu.com/jp/standard_horizon/sr45_index.html
特徴とおすすめの理由
特小型無線機であるSR45はコンパクトなサイズなので、狭い船内でも取り回しに不便がありません。同クラスの無線機と比べても防水性能が高く、雨の日やマリンレジャーの使用がおすすめ。視認性に優れたディスプレイは横向きにしても見やすいため、ライフジャケットや上着に装着して問題なく使えます。
通信範囲は中継器を利用することで広がり、広いイベント会場や海の上でも安定した通信を行えるでしょう。特定の相手のみを呼び出せる機能もあるため、連絡の用途に応じて使い分けることが可能です。
画像引用:https://www.alinco.co.jp/product/electron/detail/id=4456
特徴とおすすめの理由
DJ-DPS70は豊富な選択肢が魅力です。バッテリーは通常のものに加えて大容量のものもラインナップ。オプションの急速充電器を使えば3~4時間で充電が完了します。本体の出力は5Wと2W、1Wの中から切り替えることが可能。用途によって出力を使い分ければ、効率の良い通信が行えます。
ポリカーボネート製のボディは耐水性と防塵性能に優れており、砂浜での使用にも向いています。また本体には大音量スピーカーを搭載しています。相手の声を一定レベルに調整するオートゲインコントロールと組みあわせることで、会話のストレスと耳の負担を軽減してくれるでしょう。
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