通信距離だけじゃない!建設現場では防塵性や防水性も重視
建設現場で作業員同士が遠隔で通信をする手段を選ぶことは不可欠になります。当然、同じ通信機でも携帯電話ではなく無線機が必要になってきますが、建設現場で使える無線機に関しては、通信距離・安定性のみならず、防水性や防塵性なども考慮しなければいけません。そこで今回は業務用に導入したい無線機について紹介したいと思います。
建設業における無線機の活用方法は、広範囲にわたります。例えば精度の高い作業を行うクレーン車の運転士と、その運転士に指示を与える現場作業員のコミュニケーションには無線機が必要になります。また、高層階の建物の組み立てに従事する作業員に対して、地上から指示を与えるなどの場面も想定されます。こうしたコミュニケーションに使う無線機ですから、通信の出力や混信の有無なども重要になりますが、無線機器そのものの耐水性や防塵性も高いレベルが求められます。
防水性、耐久性、防塵性、操作性に優れた無線機器を
屋外作業では突然の雨も想定されますので、使用する無線機の防水性は不可欠になります。工事内容によっては粉じんが巻き上がる場所での作業が想定されますので、防じん性も高くなければいけません。物がぶつかったり、落下させてしまったりするケースも考えられますから、耐久性にも優れている必要があります。
冬場の作業となると、作業員は手袋をはめている場合がほとんどです。手袋をしたままでも操作できるようなシンプルな操作性も必要です。場合によっては暗闇での作業となるため、モニターにバックライト機能がある機器の方がいいかもしれません。建設現場で使う無線機器については、以上のように通信の出力、安定性はもちろん、各現場に応じた操作性や耐久性が求められるのですね。
レンタルで試験的に導入してみる
日常的に建設業務で無線を利用する業者であるのならば、早々に無線機を購入して、継続的に利用をした方がトータルで見たコストは確実に安く済みます。その意味では早く購入した方がいいのですが、実際の建設現場で使える無線機かどうかは想定される現場に持ち込んで、従業員が使ってみなければ分かりません。その意味ではいきなり無線機器を購入するのではなく、レンタルで幾つかの機器を導入してみて、どういった無線機器が自社の建設現場に最適なのか、試験をしてから導入した方が理想的な無線機を購入できる可能性が高くなります。
現場によっては、免許も登録も不必要な特定小電力無線機で問題ない現場もあるでしょうし、1ないしは5Wとより高出力の通信が可能なデジタル簡易無線機の導入が望まれる現場もあるはずです。出力が上がるほど無線機器はコストが上がりますので、過不足のない機器を導入してください。